学業と日常

神戸大学で物理を学ぶ

皆さんの中には、物理に興味はあるけれど、数ある大学の中でどの大学を志望するか、また、様々な理系の学問の中で物理を専門に学ぼうかどうか、迷っている人も多いと思います。その中で、神戸大学で物理を学ぶ利点は何でしょうか。卒業生の声をもとにまとめてみました。

1. 勉学編

神戸大学は、物理学科としてはかなり小規模です。この少人数を生かして教育を行っているのは前述の通りですが、実は、小規模にもかかわらず、カリキュラムの充実にも自信があります。授業要覧を見てもわかる通り、基礎的な科目は全て網羅しており、その点は他大学の大規模な理学系の物理学科と全く変わりません。主要科目には演習も付き、最初の3年間は物理の基礎をみっちりたたき込まれます。

こう聞くと大変そうですが、これは、物理を学びそれを応用して役立てるには、これだけの内容をこなす必要がある、という学科の考えによるものです。このカリキュラムによって、物理の考え方、自然の記述のしかたをしっかり身につけることができます。こうして育った学部の卒業生は、ほとんどが大学院に進学し、さらに難しい問題を解明していく力を身につけ、研究職を含む様々な分野で役立つ人材として活躍しています。たとえば、メーカーを含めた広い意味での科学技術と応用といった自然科学の分野のみならず、、IT産業などの情報科学、さらには金融などの、全く分野の違う複雑な問題を解くスペシャリストなどとして重宝がられています。

もし物理が好きなら、この世界に飛び込んで、人生の可能性を広げてみませんか?

就職・進学先一覧(理学部HP)

2. 研究生活編

大学院での研究は、もちろん全ての研究室が世界レベルの研究を行っていることは言うまでもありません(教育研究分野紹介をご覧ください)が、そのほかにも特色があります。

一つは、物理学専攻に豊富な物理学専攻・物理学科の行事があり、一体感があることです。新入生歓迎会に加えて、学業では前期課程(修士)1年次の研究経過報告会、ソフトボール大会など、何かと集まる機会が多く、大学院に外部からいらっしゃる方も溶け込みやすい雰囲気があると思います。

また、本学は奨学金の申請には実績があります。採択率はまずほぼ 100%、しかもそのうちほとんどが無利子貸与です。さらに、毎年理学研究科全体で優秀な大学院生に5名程度の奨学金全額免除、10名近くの半額免除が認められています。入学料・授業料の免除、リサーチアシスタント制度による研究従事者の給与支給など、様々な制度があります。詳しくは広報誌をご覧ください。

3. 日常生活編

神戸という街から皆さんどのようなことを想像しますか?ここからは私見ですが、六甲山、坂道と異人館、港町、メリケンパークやポートアイランドなどのウォーターフロントなどを想像するのではないかとおもいます。で、来てみると、実際その通りの街です(筆者は最近引っ越してきたよそ者なので、単なる地元びいきではありません!)。特に神戸大理学研究科のある六甲台地区は、最寄り駅の阪急六甲駅から住宅街を抜けた丘の上にあり、大阪湾を一望する絶景ポイントです。

周囲は繁華街と言うよりは高級な住宅地で、六甲駅や近隣の駅には魅力的な小さなお店がたくさんあります。特に、洋菓子店やパン屋の充実は特筆ものです。また、少し下ると、六甲道駅の繁華街のがらっと変わって庶民的な街は、住むのにとても便利です。さらに神戸の中央である三宮・旧居留地・元町の洗練された町並みを歩くと、神戸が住んでみたいところの最上位を常に占めているのもわかる気がします。

だからといって、神戸の学生さん向けアパートの家賃が他の都会に比べて特に高いわけではありません。特に首都圏と比べると多少割安感があります。一生に一度の学生生活、楽しまないと損ですよ!

参考

動画による神戸大学・キャンパス周辺の案内(神戸大HP)