伏屋雄紀教授と山田暉馨特命助教が参画する研究チームによる論文がJournal of the Physical Society of JapanのEditors’ Choiceに選ばれました。
2025/04/04
日本物理学会が発行する国際学術誌 “Journal of the Physical Society of Japan” では、優れた成果を表彰するため、Editors’ Choice論文を選出しています。今回、物理学専攻の伏屋雄紀教授と山田暉馨特命助教が参画する研究チームによる論文がそのEditors’ Choiceに選ばれました。
東京大学物性研究所、東北大学金属材料研究所、東京都立大学、東京理科大学、電気通信大学、神戸大学の共同研究チームは、ビスマスとアンチモンの合金(Bi1-xSbx, x~0.04)に
強い磁場を印加して「量子極限状態」に到達することで、特異な絶縁体的性質を示すことを発見しました。この物質は通常、金属のように電気を通しますが、
最大60テスラの磁場をかけると、急激に電気抵抗が上昇して電気が流れにくくなり、絶縁体のような性質を持つことが観測されました。
この研究により、「量子極限」とよばれる未踏の強磁場領域における新しいサイエンスの開拓につながることが期待されます。
リンク先アドレス(https://journals.jps.jp/journal/jpsj )