【受賞】物理学専攻の山田暉馨特命助教が、第18回物性科学領域横断研究会において、最優秀若手奨励賞を受賞しました

2024/12/15

2024年11月26、27日に神戸大学百年記念館で開催された 第18回物性科学領域横断研究会において、物理学専攻の山田暉馨特命助教が最優秀若手奨励賞を受賞しました。
物性科学領域横断研究会は、物質科学に関連した14件の新学術および学術変革領域が合同で開催する研究会です。
物理学専攻の山田暉馨特命助教と伏屋雄紀教授らの研究グループは、身近な電気伝導などの現象が、100〜1000テスラほどの非常に強い磁場中ではどのように変化するのかについて、理論研究を行いました。
それほど強い磁場では量子物理学が支配的になり、直感的な理解を受け付けず、一体どのような伝導現象を生むのかよくわかっていませんでした。
今回の研究で、ニュートンの運動方程式を解いた古典物理学の解に僅かな量子物理学の補正を加えれば、強磁場の伝導現象が理解できることを示しました。 これにより、直感の通用しない領域と考えられてきた強磁場中の伝導現象を直感的に理解できる新たな道筋が開けました。 さらに、その導出の過程で、ジュール熱を発生してしまうエネルギー散逸型の伝導から発生しない非散逸型の伝導へとホール効果が磁場によって移り変わることも明らかにしました。

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