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2018/5/10 更新

物理学専攻談話会(セミナー)

談話会は、月1回、原則として金曜日 17:00 より、Z103 教室で開かれます。2、 3、 8、 9月は原則としてお休みです。学部学生以上、他専攻、他学部の方も対象のセミナーです。皆様の参加お待ちしています。

2018年度

講師:佐藤琢哉 (九州大学・理学研究院・准教授)
日時:5月24日(木)15:10~16:10
場所:Z102 教室
題目:光で生成したスピン波の透過とエバネッセント現象の実時間イメージング
 スピン波の試料端での反射や空気ギャップでの透過現象は、マグノニック結晶中のスピン波伝播の理解のために重要である。我々は、光パルスで生成したスピン波の空気ギャップでの透過現象を、CCDカメラを用いたポンプ-プローブ法によって時間・位相分解イメージングする研究を行ってきた。実験においては、厚さ110μmのビスマス添加希土類鉄ガーネット結晶を試料として用いた。時間幅150fsの円偏光ポンプ光パルスによって逆ファラデー効果の作用で試料を励起しスピン波を生成した。一方、時間遅延したプローブ光のファラデー回転を測定することでスピン波を検出した。幅40μmの空気ギャップをはさむ2枚の試料のうち、左側の試料で生成されたスピン波が、ギャップを超えて右側の試料に透過する様子を観測した。スピン波の波長は100-200μm程度であり、これはスピン波が磁気双極子が支配的な静磁波であることを示唆している。我々はスピン波の透過率、位相シフトと、ギャップ幅の関係を詳細に調べ、Green関数を用いた数値計算およびマイクロマグネティックシミュレーションの結果との比較から、スピン波の透過におけるエバネッセント現象を確認した。
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講師:伏屋雄紀(電気通信大学・准教授)
日時:5月10日(木)17:00~18:00
場所:Z101 教室
題目:物質におけるスピン軌道結合の効果 ― “ディラック”を超えた先に何が見えるか ―
 1964年,P. ウルフはビスマスなどスピン軌道結合の強い物質の低エネルギー状態が,相対論的量子力学におけるディラック方程式と等価な方程式で記述されることを見いだした.現在では,グラフェンやトポロジカル絶縁体,ワイル電子系の爆発的な研究と相まって,物質中ディラック電子の研究は著しい展開を見せている.ただし,電子の運動がディラック方程式で記述されるのは,無数にあるエネルギーバンドのうち2つのみを考えた場合だけである.多数のバンドがスピン軌道結合によって複雑に絡み合ったとき,これまで予想できなかった新たな物性が生じる.本講演では,そうした「ディラック近似」の先に見える新しい現象(異常ゼーマン効果,100%バレー分極,トポロジカルに非自明な表面状態)について,最近の研究成果を紹介する.
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講師:中村輝石(神戸大学・理学研究科・学振特別研究員PD)
日時:4月23日(月)17:00~18:00
場所:Z103 教室
題目:キセノンガス検出器で開拓する稀事象探索
 ニュートリノはマヨラナか、否か。この問題に決着をつけられるほぼ唯一の 手段がニュートリノを伴わない二重ベータ崩壊(0νββ)探索実験である。 京大を中心とするAXELグループでは、高圧キセノンガスを用いて、大質量・ 高エネルギー分解能・強いバックグラウンド除去能力の3つを兼ね備えた 検出器を0νββ探索に向けて開発している。本講演では、二重ベータ崩壊 探索および、AXEL実験、さらに個人的にはまっている到来方向に感度を持つ 暗黒物質探索への応用について述べたい。
ポスター


過去のセミナーはこちらにあります。(2017年度2016年度2015年度、2014年度

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