私はスーパーカミオカンデ検出器を用いたニュートリノ天文学と極低放射能測定に関する研究を行っています。 これまでに太陽ニュートリノ観測を行うことで、ニュートリノの性質の理解を進めてきました。 特に、物質を透過するニュートリノが、真空時と異なる振動パターンで観測される現象(物質効果)の研究を行ってきました。 最近は、ニュートリノ観測を通して、太陽に現れる天体現象(太陽g-mode振動、太陽フレア)を明らかにする研究を行っています。 また、地下実験で主要な環境放射性物質であるラドン(222Rn)の低濃度測定技術の開発、ラドンの分離手法の開発も行っています。

代表的な論文

1. Y. Nakano et al., Measurement of radon concentration in Super-Kamiokande's buffer gas, Nucl. Instrum. Meth. A 867, 108-114 (2017).
2. K. Abe et al., Solar neutrino measurements in Super-Kamiokande-IV, Phys. Rev. D 94, 052010 (2016).
3. K. Abe et al., SEARCH FOR NEUTRINOS IN SUPER-KAMIOKANDE ASSOCIATED WITH GRAVITATIONAL-WAVE EVENTS GW150914 AND GW151226, Astrophys. J. Lett. 830, L11 (2016).
4. K. Abe et al., Search for Neutrinos in Super-Kamiokande Associated with the GW170817 Neutron-star Merger, Astrophys. J. Lett. 857, L4 (2018).
5. A. Renshaw et al., First Indication of Terrestrial Matter Effects on Solar Neutrino Oscillation, Phys. Rev. Lett. 112, 091805 (2014).

講義

• 全学共通：
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• 博士後期：
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